今こそ遊ぼう!「遊び心」こそ親子が幸せになれるカギになりそう【藤原さんの育児学Vol.36】

レインディア藤原さん
レインディア藤原さん

アフターコロナへの願い。名品に思いを馳せながら……

あけましておめでとうございます。2021年もよろしくお願い申し上げます。

コロナ禍と大雪予報で静かに過ごした年末年始、体重計に乗るのが怖いですね……。
新年最初のコラムは、ちょっと気軽な内容で書きたいと思います。

私は、昨年から多くの人にかかわってもらいながら古民家改装をしているのですが、年末12月26日に納屋の奥から白黒テレビが発掘されました。
その後、店に持って帰って飾っているのですが、雪景色に白黒テレビ、私は令和3年を昭和初期の気分で迎えました。

調べたところ、昭和34年(1959年)製らしいこのテレビ。ラウンドしたデザインがとっても愛らしいです。
私は北欧家具店のオーナーでもありますので、当時の北欧家具はまさにデザインの最盛期ともいえる頃、現在、名品と言われる多くの作品がこの頃から生み出されています。

有名なウェグナー設計のYチェアは1950年に発表され、ベビーチェアとして現在も不動の地位にあるトリップトラップは1972年にデビューしています。
私は1977年1月生まれなので、生まれる前のデザインばかりです。

ちなみに、昨年他界したショーンコネリーがジェームスボンドを演じた007の初期作品も1962年にアメリカで上映され、劇中には北欧デザインの家具や調度品がたくさん出てきます。

時間が空いている方は、是非昔の007の映画を見てから当店に遊びにお越しください。
当店に昭和の展示コーナーを作ってお待ちしていますよ。

豊かな生活のカギを握るのはデザイン性!?

さて、当コラムの主題である育児と関係ない話が長くなりました……。が、実はまったく関係ないワケでもありません。

北欧では、幸福度や心の充実度を高めるために「生活にデザインを」という取り組みが社会運動としてありました。
世界幸福度ランキングで、北欧の国々が毎回トップに位置している理由の1つに、この「デザイン性」があります。

ギリシヤの黄金分立で建造された神殿のように、人間には美しく見えるバランスがあります。
日本には、庭園や城、神社仏閣や書など、世界が注目する素晴らしいデザインセンスがあります。

しかし、現代人の生活はどうでしょう。
利便性やコストを重視し過ぎていませんか?
ゴミ屋敷や片付けられない大人になっていませんか?

芸術や文化などのアートも、心を豊かにすると言いますが、普段目で見る景色や手にふれる部分が汚れていたら気分が悪くなってしまいますよね。

ついつい子どもに「おもちゃを片付けなさい!」と怒鳴ってしまうのも、ストレスを感じているから。
「断捨離」という言葉が流行りましたが、物が無いのがいいワケではなく、デザインやバランスが整っていれば心はよりハッピーになります。

「遊び心」を育んで子どもも大人もハッピーな未来を

これは、子どもたちも同じで、3才児の色塗りや4才児のブロック作品を見ると、大人も驚く配色やバランスを表現します。

キレイ、可愛い、カッコイイ。子どもたちはデザインを評価する言葉をたくさん覚えていきますよね。
そして、遊びが大好き。
そう、デザインで大切なのは数字的な根拠もありますが、まずは遊び心。

前出のYチェアは、無垢材に曲げ木、合板とあえて複数の木材を組み合わせて作られました。トリップトラップは、毎年のように新色が発表され、色遊びがあります。日本の昔から伝わる品々も、随所に職人の遊び心が発揮されていて、それを見つけるのも楽しみのひとつですよね。

コロナ禍でおうち時間が増え、生活の中で遊びが見直されてきています。
昭和の時代、日本人は”働き過ぎ”と言われ、平成の時代も子どもたちは勉強ばかりさせられていました。

“遊び”を忘れた日本人を多くのアジアの国々がマネし、受験戦争で子どもたちが疲弊する社会をつくってしまいました。

遊ぶ事が生きる上でいかに大切なのか、アフターコロナの世界では、親子で遊ぶ時間が増えることを願っています。

さあ、みなさんも一緒に遊びましょう!!

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。

★あなたからの情報提供お待ちしてます!

シェアする!
このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事を書いた人
レインディア藤原さん

Reindeer 代表取締役社長

レインディア藤原さん

北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。

最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。

【レインディア藤原さんの過去記事一覧はこちら】

コーセリプロジェクトHP