年長さん(6才前後)の1年は人生を左右する!?発達の特徴を知っておこう【藤原さんの育児学Vol.43】

レインディア藤原さん
レインディア藤原さん

年長さん(5~6才)は人生のターニングポイント!? 子どもの可能性を理解しよう

新年度が始まりましたね。

我が娘も、幼稚園最終年度の年長さんになりました。幼稚園がとっても大好きなので、あと1年しか通えないことが早くも残念です(笑)。

以前のコラムで小学校シリーズを書きましたので、今回はその前の年長さんの成長に関して書こうと思います。

6才前後となる年長さんは、人生を左右する1年と言っても過言ではないので、楽しい1年にしてあげましょう!

年長さんは誰が教えてもグングン成長するゴールデンエイジ!

子どもたちの成長は、だいたい3年毎にステップを踏みます。
「3才児神話」や、大人を基準に「大脳の容量は3才で80%→6才で90%→9才で100%」などという言葉はよく目にしますね。

そういう点で6才前後は人間として大人へ一歩近づくタイミングと言えます。

でも、日本では保護者が子どもの発達に詳しくない事をいいことに、教育ビジネスがエスカレートしていきます。

最近では、小学校1年生で英検1級に合格したとか、漢字検定に受かったといったニュースも流れました。
それ自体は素晴らしいことですが、卓球やゴルフ、○○式教育など、幼児教育を徹底的に行い「才能開花!」などとメディアが騒ぎます。

ほかにも、“小学校入学準備!”などと、通信学習教材のDMが毎週届き、うんざりすることも。子どもの人権を無視したこれらの事案が私個人として一番嫌いです……。

そもそも、年長さんの年代は物事の吸収力がスゴイ時期。実は誰が教えてもグングン成長します。

そのため、教育ビジネスは楽に結果を出せ、さも自分たちの成果だとアピールします。教育熱心過ぎる保護者は、自分の教え方が良かった、または自分の子どもは天才なのだと勘違いしていきます。その裏で犠牲になっている物がある事を知らずに……。

「内緒ばなし」が始まるお年頃。それはお友達をつくる能力にも繋がる

小学校1年生のコラムで書いた「友達100人できるかな?」のように、7才になる頃の子どもたちは素晴らしい記憶力を発揮します。

その1年前の年長さんでは、子どもだけでの社会形成が始まります。

例えば、幼稚園や保育園から帰ると「○○ちゃんと遊ぶ約束したから家に行かないといけない」などと子どもたちだけで繋がろうとする行動が出てきます。
そのお友達のお家に連れて行くと、「パパは帰っていいよ」などと、親と遊ぶよりも友達と遊ぶ事を楽しめるようになります。

いわゆる、大人と子どもとを分けて付き合う能力が育ってきて、秘密の話が始まってきます。

「パパには内緒ね」、「私達だけの秘密」といった会話を楽しみ始めますが、初期はすぐに秘密を話してしまいます(笑)。

そういった経験を繰り返しながら、約束を守る能力が育っていくのです。そしてこれは「お友達をつくる能力」に繋がります。

【関連記事】小学校1年生は天才!可能性を広げるために気を付けたい重要ポイント

運動能力も飛躍的にUP!年長さんで自転車や鉄棒ができるようになる子も

また、運動面でも飛躍的に成長するのが年長さんの段階。

縄跳びや自転車に乗れるようになりますし、鉄棒や一輪車など、大人ができないような芸当を見せてくれるようになります。

我が家も上の子が5才の時、鳥取砂丘へ遊びに連れて行ったのですが、砂山を登ったり降りたり、私は体力面で息子に追い越されたと実感したものです(笑)。

幼稚園での運動会や演劇発表などを見に行くと、見事な演技に感動し涙してしまうことも。

お友達を作る能力が育つと、団体行動を楽しめる段階に入り、ひとり目立とうとするのではなく、全体の中での役割分担を考えられるようになります。

年中さんまでは、先生や近くの友達をマネして演技していたものが、年長さんになると自分以外の人の演技までチェックできるようもになります。
これらは、いわゆるリーダーシップ能力や多様性の理解に繋がります。

学習面の発育もスゴイ。文字の読み書きを覚えて手紙のやり取りまで……!

学習面での発育もすさまじく、文字を読み書き、お手紙で気持ちを伝える事も始まります。

引っ越していった友達と手紙でやり取りしたり、ラブレターを書いてみたりと、文章で気持ちを表すことが始まります。

絵本を年間何百冊も読んだり、将棋などゲームのルールをしっかりと覚えて戦えたりと、長時間集中して学べるようになります。本屋さんで参考書などを買って時々勉強の時間を作ってあげるのもいいかもしれません。

年長さんの最大の成長は「感動を理解できるようになる」こと

そして、年長さん最大の成長は「感動」することです。

うれしい、楽しいの最上級、チーム対抗競技で勝って喜んだり、卒園式で泣いたり、キレイな景色に心を奪われたり、おいしい食べ物に驚いたりといった「感動」を理解できるようになります。

今まで育児にあまり参加できていなかったパパも、この1年にたくさんの感動を一緒に経験・共有できれば、信頼を取り戻せるでしょう!

しかし、この1年間に親子の時間を作れなかった場合、子どもは孤独感や寂しさの感情も育つので、親の前で演技する事が始まります。

そういった子は、イジメや万引きなど大人から隠れた行動を始めます。

脳が成長意欲ある段階に学びが少ないと、LD(学習障害)やグレーゾーンと後々診断される事に繋がりかねません。

「あなたは選ばれた人間なの」などと言いながらの早期の詰め込み教育は、日本で多発する不登校や子どもの自殺の原因のひとつです。

「明日死ぬと思って生きなさい 永遠に生きると思って学びなさい。」とインド独立の父ガンジーは言ったと聞きます。

子どもとの時間の使い方、しっかりと考えてみてくださいね。

シェアする!
このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事を書いた人
レインディア藤原さん

Reindeer 代表取締役社長

レインディア藤原さん

北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店は正に秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。

【HP】:http://reindeer.co.jp/

子育て・育児地元ライター連載コラム教育