本を通して自分と向き合う時間を。出雲市『句読点』店主が選ぶオススメ2冊

編集部みのりん
編集部みのりん

出雲市『句読点』の店主が選ぶ秋の夜にオススメの本

こんにちは! 山陰のタウン情報「ラズダ」の編集部みのりんです。

夜が過ごしやすくなる秋は、読書にうってつけの季節。普段から本を手に取っている方も、たまには少し頭を使うような本を選んでみてはいかがでしょうか。心地よい秋の夜長に、いつもとは違うジャンルやテーマに触れることで、新しい発見や思考の広がりが楽しめるかもしれません。

今回は、出雲市の書店『句読点』の店主・嶋田さんに、「没頭したり、短時間で読める夜にオススメの本」を選んでもらいました!

【過去の取材記事】出雲に気になる名前の本屋さん!『句読点』で本をジャケ買いしてみた♪

自分を見つめ直しながら読める嶋田さんオススメの2冊

店には店主が愛読していた本を含む約4000冊の古本に加え、新刊もセレクト。

「問いを持つための本」など、人文学を中心に置いており、様々なことに気づかせてくれます。

■『その日暮らし』 坂口恭平<palmbooks>(1760円)

作家・音楽家・画家といった多彩な才能を持つ坂口さんが、熊本での日々の暮らしを丁寧に綴った一冊。

持病の躁鬱病と向き合いながら、少しずつ健やかな生活を見つけていくその過程が心に響きます。

穏やかな視点で描かれた日常の一コマ一コマが、読む人に安心感と優しさを届けてくれますよ。新聞連載を元にしているため、一つ一つのエピソードが短く、寝る前や休憩中に、気軽に手に取れるのも魅力です。

■『水中の哲学者たち』 永井玲衣<晶文社>(1760円)

若手哲学研究者による哲学の面白さを伝えるための哲学エッセイ。

哲学と聞くと少し難しそうに思えるかもしれませんが、この本は柔らかな語り口で、身近な話題を題材にしているので、哲学初心者にも手に取りやすい一冊です。

読んでいるうちに、当たり前だと思っていたことが、実はそうではないと気づかされる瞬間が訪れますよ。

哲学の深さを静かに感じながら、まるで水中にゆっくりと潜っていくように、自分のペースで読み進められる一冊。夜の静かな時間にじっくり考えを巡らせたい方にオススメです。

句読点

クトウテン
電 話:050-3631-9910
住 所:島根県出雲市今市町561-3 [MAP]
営 業:12:00~20:00、土日祝10:00~20:00
休 み:火・水曜
駐 車:なし*隣に有料Pあり
情 報:Instagram X(旧Twitter)