ママの取説?~子育てのキーパーソンを知る!~【藤原さんの育児学Vol.12】

レインディア藤原さん
レインディア藤原さん

ママを知ろう!

大人になっても、異性の行動や考え方は中々理解できないことが多いですよね。

今回は性別、特に女性についてお話したいと思います。ちょっと知っているだけでも、世界の見え方がグンと変わってきますよ!

 

弊社が運営している育児支援サービス「もくレン」のデータから、性別による遊び方の差が出てくるのは1才2ヶ月頃から。

男の子は、車のおもちゃでタイヤを回して遊ぶなど、電車や乗り物に興味が出てきます。一方の女の子は、お化粧に興味が出てきて、ママのマネをしてキッチン用品や家事用品で遊び始めます。

2才を過ぎると、女の子は平面パズルに興味が増してきて10ピース、20ピースとサイズの大きなパズルもどんどん完成させていきます。数ピースが分かれば、その先の完成まで想像して取り組むことができます。この頃には、おままごとごっこなどの見立て遊びもスタートし、言葉の爆発期を過ぎるとお喋りしながら遊ぶようになっていきます。コミュニケーション能力が高いと言われる女の子は、ママと会話しながら遊べるようになってくるので、ママの喋り方そっくりになったり、相手の気持ちをすぐに察して行動したりします。

そして、右脳と左脳の情報交換が早いのも女の子と言われ、見た事をすぐに言葉に変えて表現したり、絵本やテレビで見た事をすぐにマネして自分の行動に取り入れたりできます。周りの状況をいつもチェックしているので、ひとつの遊びに集中しているように見えても、自分が周りの人から見られているか、必ず確認する行動をしますから、目線は残しておいてあげましょう。

また、生まれた時から「自分が一番」なのが女の子。お姫様扱いはもちろん、適度なライバルの存在も必要です。しかし、周りの人に比べられるとやる気を無くすので、本人が自発的にライバルを見つける環境を作ってあげることが大切。ママがライバルとなってあげるのがいいでしょう!

生まれたての赤ちゃんは、過去が無いので世のお母さん方は未来だけを見て育児に取り組むわけですが、パズルの時と同じように、先の事を考えながら今の行動ができる女性の特徴が、育児に向いているのかもしれません。

店頭にこられたパパとママに、私がよくする質問があります。

「花を一輪もらったらどう感じますか?」

大抵のママは「うれしいです」「部屋に飾ります」と好意的。

一方パパは、「何とも思いません」「まぁもらえるならもらいますけど」と困り顔。

私が花を一輪もらったて考える事は「この花には何か意味ある花言葉があるのだろうか?」「いったいいくら(何円)なんだろう?」と、その花を分析する行動を取ります。

しかし、女性は「誕生日にもくれるかな?」「お家に持って帰ろう!」など、未来志向に捉える傾向があります。

 

ほかにも、産後うつのお母さんから相談を受けると、何年も先の事に関して悩みを打ち明けられます。

この子を大学に入れさせてあげられるだろうか? 今の場所に住んでいていいのだろうか?

男性は「今そんな事考えてもどうしようもない」と正論で答えがちですが、これは女性ホルモンの働きが、子どもを育てるために先の事を考えさせている大切な思考なのです。決して未来を考えることを否定してはいけないのです。

今、日本では出産後の夫婦喧嘩が原因での離婚が増えています。女性が妊娠し、出産、そして育児するには、多大な身体的・精神的負担がかかり、それに対応するために体は大きな変化をしています。

夫や男性の家族、職場の男性は、こういった出産による女性の変化を学ぶべきでしょう。

私の経験上、産後うつの相談は産後3ヶ月をピークに減っていきますが、授乳など女性ホルモンの働きを必要とする1才頃までいろいろな悩みが次々に出てきます。

 

また、赤ちゃんが後追い期に入ったり、ハイハイやひとり歩きなどで行動半径が広がったりすると、ママは一瞬たりとも自分都合の行動がとれなくなりますよね。

弊社の「もくレン」では、アンケートを記入してもらうのですが、それまでしっかりと記入してあった内容が、子どもが1才前後になるお母さんからのアンケートは簡素な返答になっている事があります。

おもちゃの梱包も乱雑になったり、言葉使いが粗かったり……。その後のアンケートは、またしっかりと記入されるので、このことからも、いかにこの時期のママには心の余裕が無いかが想像できます。

 

日本では、この大変な時期に職場復帰や保育園の入園、習い事の勧誘が始まります。追い詰められた母親の心の隙をつくような社会。夫ととしてお父さんとして何ができるのか、何をしてはいけないのか、家族の責任をしっかりと考えてほしいと思います。

 

遺伝子的にも、女性を司るX染色体は100冊の辞書を持っていると言われ、対する男性のY染色体はたった1冊の辞書しか無いと聞きます。男性は、その1冊を隅々まで探すような行動や思考、女性は100冊も辞書があるからこそ答えが多様で創造性にあふれた行動になる、と覚えておくといいかもしれません。

家電製品を直そうとしたり、車を分解・整備しようとしたりする男性、次々とダイエットに挑戦したり素顔とはまったく違う(?)お化粧で満足する女性。

男と女、父と母はそもそも役割が違うんです。お互いを理解し、認め協力し合うことで家族がワンチームになれば、幸せな人生になるでしょう。

 

最後に、クリスマスが近づいてきましたが、女性へのプレゼントはどんな物が喜ばれるのか、ここまで読まれた方なら分かりますよね??

過去に欲しがっていたものをプレゼントするだけでは、男の株は上がりませんよ。

頑張ってくださいね!

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。

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この記事を書いた人
レインディア藤原さん

Reindeer 代表取締役社長

レインディア藤原さん

北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。

最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。

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