ひとりで没入する海中散歩旅『島根県立しまね海洋館アクアス』-浜田市


ひとりでこそ味わえる、海中没入旅in『島根県立しまね海洋館アクアス』-浜田市
水族館といえば、家族やカップルの定番スポット。
でも、本当の水族館の良さは、ひとりで訪れてこそ分かります。
心地いい水の音に耳を澄ませ、自分のペースで歩き、心の奥までしみ込んでくる海の世界。ここはまさに、「心と感覚を静かに開放する場所」。
皆さんこんにちは!タケcampです。
今回は島根県浜田市にある『島根県立しまね海洋館アクアス』へ行ってきました!
実は私、こちらの水族館とはちょっとした縁があります。
中学生の時には職場体験で、そして高校生の時にはインターンシップで、実際にスタッフとしてバックヤードへ。飼育の現場や来館者対応を少しだけ体験しました。つまり、見て・知って・働いた経験を持つ「自称・アクアス通」です!
そんな私が大人になって気がついたのは、『アクアス』はひとりで行くと、最強に癒やされる場所だということ。
今回は、山陰のアウトドア系ライター・タケcampが、おひとり様にこそオススメしたい『アクアス』の楽しみ方をご紹介。
ひとりでどっぷり水族館に没入して、「静寂の旅」を楽しんでみませんか?
お目当てはパフォーマンス?
みなさんのお目当ては、シロイルカのパフォーマンス?
それとも、アシカやアザラシやペンギンたちのパフォーマンスでしょうか。
『アクアス』最大の名物は、もちろんシロイルカによる「幸せのバブルリング®」のパフォーマンス。
その「バブルリング」がさらに進化した「マジックリング」や「ミラクルリング」は、シロイルカが自分の頭の上や首の周りにリングを作るもので、世界中でここでしか見られません!
そのリングが静かに宙に浮かぶ瞬間、会場は一瞬静まり返り、そのあと、子どもも大人も目を見開きながら歓声をあげます。まさに必見のパフォーマンス!
そのほか、アシカやアザラシのパフォーマンス、ペンギンたちの餌やりタイムがあり、訪れる人を飽きさせないイベントが目白押し。
こういった各パフォーマンスはもちろん魅力的ですが、どちらかというと家族や友達といった、複数人で観た方が楽しめるイベントかも。
今回のようにひとり水族館の場合、各パフォーマンスを目当てに巡るだけでなく、むしろ誰もいない展示ゾーンで、ボーッと水槽を眺めることを強くオススメします!
来場は平日の午前中がオススメ!
ひとりで水族館を楽しむために、まず注意しておきたいのが、水族館へ行く曜日と時間。
来場者の多い土・日曜や祝日は避けて、来場者が少ない「平日の午前中」に行くのがオススメです。
特に開館直後の9時〜10時は、まるでプライベート水族館のように大きな水槽のある空間を独り占めできる可能性大!
ほかの来場者に気を遣わず、思う存分ゆったりとした時間を過ごせるので、より贅沢感があるひとり時間を過ごせますよ。
「無言で癒やされる」脳と心のリセット
実はソロ活にうってつけの動線が組まれているのが『アクアス』の魅力。スムーズな順路で見て回れるため、人目を気にせず自分のペースで楽しめます。
まずは、入場ゲートを入ってすぐに、磯の波音とやわらかな光に包まれる「石見万葉の磯」のゾーンへ。
水槽の中でゆったりと泳ぐ魚、波の音を模した演出を楽しむことは、人間の副交感神経を優位にし、ストレスをやわらげる効果が期待できます。日常の喧騒がすっと遠のいて、まるで本物の海辺にいるような感覚に。
時間を忘れて波の音に耳を傾けながら、自分も自然の一部だったことを思い出す。誰かと話す必要も、気を遣う必要もなく、「ただそこにいるだけでいい」という静けさが、心のノイズを洗い流してくれます。
ここで、まずは静かに、深く、心をほどいていきましょう!
館内にはベンチが設置されているので、ゆったりと眺められますよ。
次のゾーンからは進むごとに暗くなり、水槽の中の世界に集中できる空間が広がっていきます。
仕事や日常生活で感じていた緊張がス~ッと抜けて、自然と呼吸がゆっくりになった気がするハズ。
入ってすぐ右側にあるのが、暗い岩陰に差し込む日光が再現されている水槽。宝物のように光って見える白いナマコがいたり、光の中を優雅に泳ぎまわるウミヘビがいたり、なんとも幻想的です。
自分のペースで「気づき」に浸れる
複数人で行くと歩幅を合わせながら見て回る展示も、ひとりなら立ち止まるのも通り過ぎるのも自由。
「このクラゲ、ずっと見ていられるなあ」とか「この解説じっくり読んでみよう」とか。そんな小さな発見が、忙しい日常の中で忘れてしまっていた、本当の自分を取り戻す手がかりになるかもしれません。
ついつい写真を撮りたくもなりますが、記録よりも記憶に残るように、じっくりと水槽を眺めてみて。
五感を静かに研ぎ澄ます時間
照明を落とした空間、プロジェクションマッピングのコラボレーション、環境に合ったBGMが響く演出。それらによって視覚・聴覚・触覚が落ち着き、より海の中にいるような没入感を体験できます。
ひとりで訪れるとその静けさがより深く感じられ、まるで水の中にいるような感覚に。
感情にふれ、自分を見つめるチャンス
この場所まで来れば、すっかり日常から解放されてリラックスした状態になっているハズ。
ここでは床に映し出されるプロジェクションマッピングがゆっくりと変化していき、様々な模様を映し出してくれます。
ヤマタノオロチをモチーフにした映像が出てくるので必見です!
水槽の中で、魚たちがスイスイと。誰にも気を遣わず、好きな展示を、好きなだけ眺めていられる。
ふと立ち止まり、何も考えず魚たちを見ていると、日々のざわざわが、ス~ッと遠のいていくのを実感。
「今この瞬間、自分の呼吸がここにある」。
そんな風に感じられる場所って意外と少ない。日々の喧騒から離れて、この場所でホッとひと息ついてみて。
寝転んで最高のリラックス体験
‟ひとり水族館”のクライマックスは、空飛ぶペンギン!
静けさの中に没入する旅も、いよいよ最終章。最後は『アクアス』の名物展示「ペンギン館」!
逆L字型のアクリル水槽をペンギンたちがスイスイと周遊。見上げると、まるで空を飛んでいるかのように!
観覧スペースの木製のイスは寝転んでOK。天井を泳ぐペンギンたちを見上げながら、体の力がス~ッと抜けていく感覚。これはもう、日常を忘れる極上の癒やしタイムです。平日の朝なら、ほぼ貸し切り状態になることも!
誰にも邪魔されず、ペンギンたちと自分だけの時間を楽しめるなんて・・・ちょっと贅沢すぎませんか?
ひとりだからこそ味わえる静寂と感動が、ここにあります。
『アクアス』の「ペンギン館」は、視覚的な驚きと癒しを提供してくれる特別な空間。
ペンギンたちの泳ぐ姿を見上げながら、日常を忘れるひと時を過ごしてみてください。
シロイルカの繁殖プールをお見逃しなく!
油断していると見逃してしまいそうになるのが、こちらの施設。
「別館シロイルカ繁殖プール」は、シロイルカたちの出産と育児を支える特別な施設。
2024年6月・7月には、2頭のシロイルカが誕生。現在はアンナ親子の様子を見守ることができます。
親子の絆や赤ちゃんの成長を見守ることで、生命の尊さや海の生き物たちの魅力を再発見できます。
シロイルカの声をよく聞くことができ、シロイルカ親子の会話を聞きながら海中に漂っているような気持ちで、ゆったりとした時間を過ごせますよ。
没入体験の最後は、繁殖プールの屋上に登ってみて。
サメをモチーフにした『アクアス』の外観と、シンボルである「はっしータワー」を一望できます。
屋上に登る途中には、「繁殖プール」を上から覗けるスペースがあります。
楽しそうにボール遊びする様子を眺められたり、より鮮明に鳴き声が聞けたり。足元に目をやると、「幸せのバブルリング®」を吹き出すシロイルカが描かれたタイルも!(全部で10箇所)
水族館の余韻に浸りながら、ゆったりと探してみると良いかもしれません。
さぁ、誰とも話さずに海に行こう
静かな海の中で、ひとりになる時間。
話さなくていい、急がなくていい、撮らなくていい——そんな贅沢がここにはあります。
『島根県立しまね海洋館アクアス』は、スマホやテレビなどから流れてくる情報の波から、ちょっとだけ距離を置ける場所。
次のお休みには、ぜひ、ソロで潜ってみてください!
営業 | 【通常期(春休み・GW・年末年始を含む)】9:00~17:00(最終入館16:00) 【夏休み期間(7/20~8/31)】9:00~18:00(最終入館17:00) |
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休み | 火曜(祝日の場合は翌平日)*春休み期間、GW、夏休み期間(7/20~8/31)、年末年始は営業 |
料金 | 大人1550円、小中高生500円、未就学児無料 |
島根県立しまね海洋館アクアス
シマネケンリツ シマネカイヨウカン アクアス
電 話:0855-28-3900
住 所:島根県浜田市久代町1117-2 [MAP]
駐 車:約2000台*混雑時は臨時駐車スペースあり
情 報:HP
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この記事を書いた人

ラズダlocalライター
DAIKI TAKEUCHI
旅とキャンプと犬を愛する舞台俳優。石見地域を中心に文化事業を行う「IWAMI ARTS PROJECT」代表。総フォロワー10万人の動画クリエイター「タケcamp」としても活動中。
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