キッチンドリンカーは「育児のSOS」かも。春に考えるお酒との距離感
妊娠中、授乳中、そして子育て中。お酒との付き合い方を改めて考えてみる
■藤原さんの育児学Vol.147■
みなさんこんにちは。レインディアの藤原です。
春真っ盛り、いかがお過ごしでしょうか。今年、私の周りでは移動する人が多くて、別れと出会いの春になっています。
コーセリで始まった「宇沢経済学入門&ママのための経営講座」にも、新しい仲間が増えてきていて、世の中の変化を実感。
女性の社会進出が叫ばれ、いよいよ女性の独立開業、起業というステージに入ってきたのかも。首相も都知事も女性。日本が変わっていくのかな、という節目の2026年度スタートでしょうか。
一方で、対する「男性の家庭進出」はどうでしょう?
政治家も経営者も、医者も学者も、男性が家庭の時間を増やしやすいかと言われると、まだまだな印象。
男性の方の意識改革が求められていますね。
今回のテーマは「育児とお酒」
さて、今回のコラムは、育児とお酒の話をしようと思います。
春、お花見や歓送迎会などで、お酒を勧められる機会も増えますよね。
でも、妊娠中や子育て中にお酒は飲めません。妻も私もお酒が好きなので、妊娠が分かってからは私も断酒。
担当の産婦人科の先生から、生後10ヶ月位までは母乳を与えて欲しいと言われ、きっちり10ヶ月が過ぎてから卒乳して、家での軽い晩酌が復活した思い出があります。
私にとって「育児に参加する」という言葉の意味は、「育児の苦楽をともにする」と同義。
友人知人、取引先や仕事関係の飲み会も、グッと回数を減らしていました。
特に長男の時は、年間11回も熱を出しているので、いつ病院に連れて行かないといけなくなるか分からない状況。運転できない状態は作れませんでした。
「キッチンドリンカー」はひとつのサイン
一方で、仕事から家に帰って来ると、妻が晩ご飯を作りながらキッチンドリンカーになっていることも。
最初にその姿を見た時、「え?何でひとりで飲んでるの?」と寂しい気持ちになった事があります。
でも、これは妻からの大事なサインだったのですね。
普段、お母さん達の相談を受けていると、キッチンドリンカーでストレス解消しているという話をしばしば聞きます。
ただ、そういったママの話を聞くと、かなりのストレスが溜まっている事が多く、キッチンドリンカーは“育児にSOSを出しているサイン”と、私は気にかけて話を聞くようにしています。
オンとオフを切り替えられない毎日
離乳食を頑張って作っても、赤ちゃんは「おいしい」とは言ってくれません。
育児に疲れてくると、お客さんや友人を呼ぶ気にもなれず、気づけば何日も大人と会話していないという日々に。
昼も夜も赤ちゃんの健康状態に気を配っていると、オンとオフのスイッチの切り替えが出来なくなってきます。
そういった緊張状況の中、お酒はスイッチを切ってくれる存在に。
「夫がもうすぐ帰ってくる。そうすれば育児をバトンタッチできる。イヤ、絶対にバトンタッチしたい!」そういう意識があったのだと思います。
隠す飲酒の奥にある気持ち
あるお母さんは、キッチンドリンカーである事を夫に隠していました。その結果、回数が増え、量も増えていき、精神的にも疲弊していかれました。
この「隠す」行為は、不登校の子どもたちやリストカットする若者に通じる、「実は気づいて欲しい」気持ちの裏返しである場合も。
- 夫が帰ってきた時、お酒の匂いがしたでしょ?
- 瓶や缶のゴミ出しの日に、アルコール缶が多かったでしょ?
- あなたは私が心配にならないの?
例えばこういった気持ち。
こうなると、お酒がおいしいとか、スイッチを切り替えるといった良い効果が目的ではなく、自分の身体を傷つけるためにお酒を飲んでいる状態。
赤ちゃんは、泣く事で自分を見てもらえます。
大人は、自分を見て欲しい時に、「お酒を飲む」行動に走る場合があるという事。お酒が家庭を壊してきた歴史もある
昭和や平成の時代、父親が飲み明かして家に帰ってきたり、休日はずっと酒浸りだったり。そんな家庭は少なくなかったと思います。
すでに亡くなっていますが、私の父親も仕事のストレスをお酒で薄め、次第に自制がきかなくなり、家庭内暴力を振るうような人でした。
子どものころ、夕方に犬の散歩で近所を歩いていると、酔っていると思われる男性の罵声が聞こえる家も。
日本の経済発展の裏で、酒なしでは生きられない人を作り、お酒に飲まれた人々が家庭を崩壊させてきた歴史もあるでしょう。
お酒と上手に付き合うために
飲酒運転で人の命や財産を奪ったり、お酒の席でセクハラやパワハラをしたり。
現代でもお酒は一歩間違えれば、人生を台無しにしてしまう原因に。
- お酒が人体・精神にどのような影響を与えるのか
- 自分や周りの人は、どのくらいの量が適量なのか
きちんと学ぶ事が大切ではないでしょうか。
お酒と上手に付き合えれば、料理も人間関係も、より楽しめますからね。
熟成には管理も必要です
我が家には、私が創業して間もないころに、デンマーク企業との契約の際に社長からいただいたワインが保管してあります。
今年で20年が経過。息子が成人を迎える4年後に開けて、一緒に飲むのが我が家の夢のひとつ。
年を重ねると、お酒の趣向も変わってきて、若い時よりもじっくりと楽しめるようになってきたなと感じます。
人生の熟成も管理が必要!という事ですね。
「子育てお悩み相談」受付中です
みなさまも何か聞いてみたい事などありましたら、お気軽にお悩み相談フォームにお寄せください。ただ、ここのところ方々から相談が数多く寄せられており、お返事にお時間をいただく場合があります事、ご了承ください。
-------
下記相談フォームより、匿名での無料相談も受付中。鳥取県外の方のご相談も大丈夫です。
なお、メールでの回答となりますので、私からの回答が迷惑メールフォルダに入っている場合があります。
また、順番に対応していますが、全国から相談が寄せられていますので、現在、お返事までに3~5日間程度の日数がかかる事をあらかじめご了承ください。
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
鳥取・島根のお仕事情報
この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
【レインディア藤原さんの過去記事一覧はこちら】
コーセリプロジェクトHP
