ぴちッ・ちゃぷッ むきばんだ
2025/07/25(金)~
2025/08/29(金)
西伯郡
鳥取県立むきばんだ史跡公園
学習・体験
―田舎から出てきた私は絵の技術など何も持ちあわせていなかった。 だが感動する心を持っていた。―
1920(大正9)年に島根県那賀郡岡見村(現浜田市三隅町岡見)に生まれた日本画家・石本正。自然に囲まれて活発に遊び、一方でレコードを聴いたり様々な種類の本にも親しむことのできる恵まれた環境のなかで夢や空想にふけりながら、心豊かにのびのびと感性を育む幼少期を過ごした。
やがて画家を志し、1940(昭和15)年20歳のときに京都市立絵画専門学校(京都市立芸術大学)日本画科に進学。しかし伝統的な日本画の技術指導に基づく当時の授業に窮屈さを感じてしまい、他の洋画研究所でデッサンを学び、気の合う友人とスケッチに行く日々を多く過ごしたという。ただし学生時代のことについてあまり多くを語っておらず、残された作品やデッサンもごくわずか。
時代は第二次世界大戦中で、悪化する戦況下で次第に授業は正常に行われなくなり、学徒動員により招集され半年繰り上げで卒業することにもなった。彼の本格的な画家活動のスタートは終戦後からだった。
本展では、石見の夢みる少年がふるさとを離れ戦時中の学生時代を経て本格的に画家として歩み始めるまでの、1940(昭和15)年から1952(昭和27)年の作品やデッサン約60点を展覧し、激動の時代における若き画家の揺れ動く模索の足跡をたどる。
日程 | 9月13日(土)~11月24日(月・振休)9:00~17:00(最終入館16:30) |
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会場 | 浜田市立石正美術館 石本正記念展示室 |
住所・地図 | 島根県浜田市三隅町古市場589 [MAP] |
電話 | 0855-32-4388 |
料金 | 観覧大人700円、高校大学生300円、小中生200円※「しまね家庭の日」毎月第3日曜日に家族で来館された入場者のうち、高校生以下は無料 |
お問い合わせ | 浜田市立石正美術館 |
URL | https://www.sekisho-art-museum.jp/ |
備考 | 休み:月曜(祝日の場合は開館、翌平日休館) |