「院展」の名で親しまれる日本美術院は、1898年（明治31）に創立された美術団体。横山大観、菱田春草、下村観山らが中心となり、新しい時代にふさわしい日本画を切り開くための研究に打ち込んだ。一時活動を休止するが、1914年（大正3）に再興。画家たちは研鑽を積み、院展を舞台に数々の名作や話題作を発表。その後も今日にいたるまで、院展は優れた画家を輩出し、画壇を代表する団体のひとつとして重要な役割を果たしている。

同館では、日本美術院同人の新作や各賞の入賞作など、総数90点を展示する。本展は、中国地方では最も早い開催。ぜひ、この機会に現代日本画の魅力を堪能して。

初日の10月25日（土）10時30分～には、宮廻正明氏、宮北千織氏、岸野香氏、山本浩之氏（いずれも日本美術院同人）を講師に、特別ギャラリートーク（申込不要、別途入館料必要）を開催する。