【編集部、そばを打つ】出雲市伊野地区の耕作放棄地で育ったそばのお味は?

編集部いしやん
編集部いしやん

休耕田の利活用プロジェクトで栽培された「そば」を実際に打って、食べてきた

みなさん、こんにちは。山陰のタウン情報誌ラズダ編集部のいしやんです。今回は、昨年末に参加させてもらった出雲市伊野地区の「耕作放棄地復活プロジェクト」の様子をご紹介。

以前も取り上げた、ふるさと島根定住財団の新HP「しまっち!」に掲載されていたこちらのプロジェクト。タイミング良く、プロジェクトの集大成となる「そば打ち体験」に参加できるとのことだったので、おじゃましてきました!

そば打ち体験、取材では何度か行ったことがありますが、思えば”自分でそばを打つ”経験はなく・・・。上手くできるか不安でしたが、物は試しと行ってみることに。

前回お邪魔した「しまっち!」の体験プログラムのレポート記事はこちら↓

ゆずの産地・益田市美都町でゆずの収穫のお手伝い。無農薬ゆずでゆず味噌も

会場となったのは出雲市伊野地区の古民家

今回、そば打ち体験が開催されたのは、出雲市伊野地区の丘の上にある古民家。近くのコミュニティーセンターへ車をとめ、歩いて向かいます。

プロジェクトを主催するのは、同地区で活動する有志グループ「伊野未来こい!ネット」。こちらのグループは以前から、“10年後の伊野の未来を考えよう!”をキャッチコピーに様々な地域活動をしているそう。朝市を開いたり、地元の子どもたちとDIYをしたり。

その一環として2021年スタートしたのが「耕作放棄地復活プロジェクト」。

少子高齢化が進む中で、耕作放棄された水田も増えています。その耕作放棄地を「そば畑として復活させたい!」との思いでスタートしたのが「耕作放棄地復活プロジェクト」です。

プロジェクトリーダーの常松さんを中心に、伊野地区の人はもちろん、地区外からも助っ人が駆け付け、2021年7月から始動したとのこと。私が今回参加したのはその集大成となる、収穫したそばを使ったそば打ち体験会。

(おいしいとこだけ楽しんですみません!)

当日は地区外からの人も参加。そば打ち体験会の会場に集まった人の多さからも、どれだけたくさんの方が関わったプロジェクトなのかがうかがえますね。

まずは“そば打ち名人”さんの実演。見よう見まねで打ってみる

会場には“そば打ち名人”さんの姿。実際にそばを打ちつつ、ポイントなどを要所要所で教えてくれます。

名人、簡単そうにサクサクそばを打っていきます。見ているこちらが「俺も余裕でできるんじゃないか?」と思わせるぐらいに・・・。

名人の実演も見たところで、早速、そば打ちにチャレンジ!

こちら↓↓が今回のプロジェクトで栽培・収穫されたそば。写真では伝わりづらいですが、実物はほんのり緑色でした。

まず、そば粉がダマにならないように、ふるいにかけていきます。

ふるいにかけ終わったら、土手を作って少しずつ水を入れ、混ぜていきます。混ぜる→水を少し入れる→混ぜる・・・の繰り返し。

この水加減がかなり難しくて、名人いわく「新そばで水分量が多いから、なおのこと難しい」とのこと。(初めてのそば打ちなのにレベルがたけぇ~)

と、ココでかわいらしい助っ人が登場!

(私よりも、そばへのまなざしが真剣・・・)

ほかの参加者の方とも協力しながら、こねていきます。硬さ加減が分からなくて、何度もほかの人に聞いたり、実際に手伝っていただいたり。でも、そうこうしている間に何とか形になってきました。

ほかの場所でもワイワイ、ヤイヤイ言いながらそば打ちしています。中には「ホントに初めてですか!?」って方も。

「耕作放棄地復活プロジェクト」は耕作放棄地の草刈りからスタートし、畑を整え、種をまき、草刈りもし、収穫、そして脱穀と、非常に時間と手間をかけたプロジェクト。それだけにみなさん、そばへの思い入れもひとしおなんでしょうね~!

そばを伸ばすぞ

いよいよ、“そば打ちと言えば”的なアレをしていきます。

そば、伸ばします!

やってみると、名人みたく丸い形になりません・・・。やっぱり名人ってスゴイわ。

助っ人クンにも手伝ってもらいます。(まなざしの力がスゴイ)
仕上げに包丁で切っていきます。慎重に、細く、細く・・・。気を抜くとそばなのに、うどんみたいになる。

完成ー!

そこそこ上手くいった?でも味は・・・。不安しかない。

すると、会場にプロジェクトリーダー・常松さんの声。

「みなさ~ん!この後、実食しますが、今回は事前に名人が打ったそばを食べていただきます!」

良かった。ちなみに、この時打ったそばはお土産として持ち帰りました。

お待ちかねの実食!いのししの汁などなど、まさかの定食スタイルで満腹に

いよいよ実食。事前に名人が打ったそばを、その場で茹でていきます。

お湯の中でそばが踊り狂っております。

こちらが、耕作放棄地復活プロジェクトの新そば。ツヤツヤだし、香りも抜群。思わずおかわりもしちゃいました。うま過ぎる。

付け合わせには、地元の女性有志グループさんが用意してくれたトマトやおはぎなど。これももちろん、おいしい~。

個人的にツボにはまったのがこの「いのしし汁」。臭みもないし、うま味がジュワ~ってあふれてて、最後の汁一滴までおいしくいただきました。
そばやいのしし汁などをいただきつつ、周りでは思い出話に花が咲いています。みなさん、とっても楽しそう。

最後にはプロジェクトのスタートからの様子をまとめた映像も上映。みなさん感慨深そうに見ておられました。

「最初は草ボーボーだったよな~」、「草刈りは暑くて大変だった・・・」などなど。いろいろな苦労があった分、終わった時の達成感もひとしおなようで、みなさん会話が盛り上がっていました。

ひょっとすると「2022年もやるかも」とおっしゃっていたので、次回は最初からお手伝いに参加させてもらって、“苦労した分の楽しみ”も味わいたいな~とも。

あれだけ笑顔が満開になるぐらいですし、きっと楽しいハズ!

何はともあれ、伊野地区のみなさん、おじゃましました!そば、最高においしかったです!

ふるさと島根定住財団HP「しまっち!」とは?

今回、「耕作放棄地復活プロジェクト」のそば打ち体験会を見つけたのは、ふるさと島根定住財団の新しいHP「関係人口マッチング・交流サイト しまっち!」。

「しまっち!」は自分なりのペースや参加方法で、島根の人・まちと交流できるポータルサイト。

現在、イベント・プログラムなどに参加する「サポーター」に加え、プログラムの主催者・地域団体などの「オーナー」も募集中みたい。興味がある方はHPをのぞいて見て!

HPはこちら》関係人口マッチング・交流サイト|しまっち!

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。

★あなたからの情報提供お待ちしてます!

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この記事を書いた人
編集部いしやん

タウン情報ラズダ編集部

編集部いしやん

島根・鳥取のタウン情報誌ラズダ編集部スタッフ。島根県松江市出身→浜田市→大阪→奈良→松江市在住。
「日刊webラズダ」では編集デスクを務めています(ただの机です)。喫茶店の冷えたおしぼりと、帽子が大好物な三十路。
日刊webラズダでは主にグルメ、ショップ、キッズ関係の記事を担当しています。あ、あとバツイチ&2児のシングルファーザーです。(←どうでもいい??)

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