今が見ごろ!思わず深呼吸したくなる奥出雲町の絶景棚田5選


絶景の宝庫・奥出雲町は棚田の景観も見もの。美しい日本の原風景を見に行こう
中国山地の山あいに広がる奥出雲町。島根のブランド米「仁多米」で知られる米どころであり、水田が点在します。
今の時期は水田に水が張られ、水面のリフレクションが見られる、まさに棚田の旬。
そこで今回は、思わず車を止めて深呼吸したくなる、絶景の棚田を5ヶ所ピックアップ。
日ごろのザワザワを置き去りにする、日本の原風景を見に行ってみませんか?
原口鉄穴残丘(はらぐちかんなざんきゅう)
「たたら製鉄」の名残りが刻まれた名所へ
かつて奥出雲地方で盛んに行われた「たたら製鉄」。その原料となる砂鉄は、山を切り崩して「鉄穴流し(かんなながし)」と呼ばれる技法で採取していました。
棚田にぽつんと残る不思議な小山「鉄穴残丘(かんなざんきゅう)」はその名残り。
これは鉄穴流しの際、鎮守の杜や墓地など、神聖な場所を削らずに残したもの。稲原地区原口集落には、9つの鉄穴残丘を見られます。
住 所:島根県仁多郡奥出雲町稲原周辺 [MAP]
展望台:なし
駐 車:なし
【近くのおすすめスポット】
神社の境内にある奥出雲のそば処『姫のそば ゆかり庵』。希少なそばが味わえます
大原新田(おおばらしんでん)
造成当時の姿を今に伝える景勝地
「たたら御三家」の一角、絲原家が江戸時代末期に私財を投入して整備。ひと区画あたり平均20アール近くあり、整然と並ぶ近代的な様子が特徴です。
驚くべきことに、現在の様子は造成当時からほぼ変わっておらず、当時の技術力の高さがうかがえます。
住 所:島根県仁多郡奥出雲町大馬木 [MAP]
展望台:あり(奥出雲町大馬木13)
駐 車:10台程度(2ヶ所あり)
【現地レポート記事】
棚田は今が見ごろ!日本の原風景『大原新田』-奥出雲町
いわけ棚田
中国山地を見晴らす絶好のロケーション
元々「岩骸(いわがい)」と呼ばれれていた場所。以前は田んぼ一枚ごとに名前があり、その名前で区別していたとか。
ここも鉄穴流しによって形成された棚田ですが、30年以上前のほ場整備で形が変わりました。
現在は地名も変わり、「いわけ」の名前で親しまれています。
住 所:島根県仁多郡奥出雲町三所 [MAP]
展望台:なし
駐 車:なし
追谷棚田(おいだにたなだ)
スサノオノミコト降臨の地そばに広がる絶景スポット
古事記にスサノオノミコト降臨の地として記された、船通山の麓に広がる追谷地区。スサノオノミコトがヤマタノオロチを追い込んだ谷でもあるため、「追谷」と呼ばれるようになった、との伝承も。
「たたら製鉄」の経営者(鉄師)として隆盛したト藏家(ぼくらけ)の本拠地があり、往時の栄華を物語る遺産が残されています。
住 所:島根県仁多郡奥出雲町竹崎周辺 [MAP]
展望台:あり(奥出雲町竹崎870)
駐 車:あり(約250m先)
福頼棚田(ふくよりたなだ)
高台に整備された通称「空田」へ
集落の背後、坂を上った先に広がる広大な棚田。集落の家々よりもかなり高い位置に整備されており、地元の方からは「空田(そらだ)」と呼ばれています。
鉄穴流しの跡である鉄穴残丘が複数点在し、奥出雲地方特有の棚田景観が楽しめます。棚田から700mほど先に、全貌を見晴らせる展望台あり。
住 所:島根県仁多郡奥出雲町大呂周辺 [MAP]
展望台:あり(奥出雲町大呂1411)
駐 車:3台程度
ガイド付きで巡れます!
地元の「福頼の景観を守る会」の案内のもと、周辺を巡れます。たたら製鉄と奥出雲の農業の歴史、文化に関するお話を聞けますよ。
さらに、展望台では絶景を眺めながら、「仁多米」のおにぎりの試食も。
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この記事を書いた人

タウン情報ラズダ編集部
編集部いしやん
島根・鳥取のタウン情報誌ラズダ編集部の現編集長。島根県松江市出身→浜田市→大阪→奈良→松江市在住。
喫茶店の冷えたおしぼりと、帽子が大好物な蛇年の年男。
日刊webラズダでは主にグルメ、ショップ、キッズ関係の記事を担当しています。あ、あとバツイチ&2児のシングルファーザーです。(←どうでもいい??)
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