知らなかった!第20回アシテジ世界大会のロゴ作者が松江市にいた!?【前編】

編集部 ワイルド
編集部 ワイルド

あの“よしと”さんが、ついに「国際的アーティスト」へ

今年、日本で開催される世界的な舞台芸術フェスティバル「第20回アシテジ世界大会」のロゴに、地元クリエイター・よしとのデザインが採用されたらしい!

えっ、アシテジってなに?

世界100カ国以上参加とか、3年に1回の国際イベントとか、話が大きすぎて地域メディアの私たちにはよくわからないんだけど……。

アシテジは舞台芸術のオリンピックとまで言われる3年に一度開催される国際フェス。今年はなんと東京開催。

その名も【第20回アシテジ世界大会/2020国際子どもと舞台芸術・未来フェスティバル】※開催延期となりました。

※アシテジについての詳細はコチラ→→https://www.2020.assitej-japan.jp/

と、そんなとてつもないことを、笑顔いっぱいで成し遂げてしまったのは、紙芝居作家で紙芝居パフォーマーのよしとさん。  
※よしとさんについてはコチラ→→https://www.tukuru.biz/

きっかけは、たまたま東京の大会事務局の中に、以前松江にいた方がいて、ロゴ選考の際に、松江で一緒に仕事をしたよしとさんのことを思い出し「ダメ元で出てみたら」との打診。

よしとさんが、縁を感じて出展したところ「当選したってことなんです。たまたまなんですよ。」っと。

さも、先週の天気でも話すかのようなテンション。どこまで謙虚なんだぁ!(自分なら孫の代まで自慢できるかも?)

もうこれは偶然とは言わせない!(えっ?)偶然で世界大会のロゴは描けない!と熱く思ったラズダ編集部。

よしとさんの魅力、紙芝居や絵本だけでは計り知ることができない、その唯一無二の魅力をさぐりに彼のアトリエへ押しかけ……。

アトリエで語られたのは意外過ぎる告白

笑顔で静かに語りだしたのは、「実は元々、人が苦手で、建物ばかり描いていたんです」という話だった。

―いきなり意外な展開ですね…!

「小学生の頃から友達になじめなかったんです。アートの専門学校を出た後、大人になって松江に戻った時も、立派な社会人になっている昔の仲間に会って、劣等感と焦りばかりを感じていたんですよ。マジか~!って。」

「僕はフリーターのかたわらで絵を描いていたんですが、今のままで俺大丈夫かぁ?って、当時は思っていました。」

そんな時に、転機が訪れた

「ある時、(そんな建物ばかりの絵が)絵本みたいな絵だね!って言われて、すごくうれしかったんですよ。だって、こんな自分が夢があふれる絵本の世界を描けているなんて、考えてもみなかったことだったので。」

―そこが、絵本と紙芝居のルーツということ?
「でも、その頃は、『誰かを喜ばせよう!』とかではなく、自分が好きなことをただ好きなように描いていただけだったから。誰かというより自分のため、エゴだけで描いていた気がします。」

―その後『よしととひうた』を結成したってこと?
「松江に戻って2年が経った頃だったか、ひうたと、ワイフに同じ頃に会って。」

ひうたさんとはその後約10年間、「よしととひうた」としてコンビを組むことになる。ワイフとは2年後に、無職だったにも関わらず結婚。現在、3人の子どもたちと5人暮らし。

「『よしととひうた』で、多少仕事をもらえるようになったと言っても、その頃の僕は相変わらず人が苦手で、作品だけ作っていればいいやって感じで、とんがってましたね。」

って、意外すぎるし、笑顔は屈託なさすぎる~!

ソロでの活動再開後に待っていた転機とは

―約1年間の活動休止後、今度は独立してアーティスト・パフォーマーとして活動をはじめましたが、環境の変化とか、うまく応対できたの?(人が苦手だったのに。)

「最初の頃は全く(苦笑)。2人の頃は苦手な仕事はひうたがすべて担当してくれていたので、僕は絵と紙芝居に集中していればよくて、作品を作ることにしか興味がなかったから……。」

―1人になってからは、ライブや個展など、精力的に活動をしていた印象があるけど?

「とんでもない! 最初の3年間くらいは、仕事もまだ少なく、生活も不安定で、子どもが3人に増えたし、住宅ローンが始まったしで、メッチャ大変でした! ときどき不安に押しつぶされそうになることもあって。」

―なにか転機があった?

「いえ、特に...思い当たらないですね~。でも、1人で何でもやるようになったおかげで、心の底から感謝の気持ちをもてるようにはなりました! 僕は1人では何もできていなかったって。ひうたや家族や周りの人達に対する感謝の気持ちというか。」

―その後、なにか努力したの?

「どうしたら人とうまく接することができるか、考えるようになりました。何とかしなきゃって。SNSとか、世の中にはいろいろな(コミュニケーションの)方法があるじゃないですか。それで、僕なりのコミュニケーションの方法って考えた時『絵だ!』ということに気づいて、絵手紙を出してみたんですよ。仕事で関わった人たちへ。」

―絵手紙は何度か見たことある気がする。そうしたら、反応はどうだった?

「差し上げた相手の反応というか、僕自身が楽しくなってきたりして。苦手なはずの人との接触がちょっと楽になったというか、おもしろくなってきたというか……。」

「ところで、僕、絵を描くの“超”速いんですよ!!!」

―うんうん。って、速い? んん~???

「プロ意識というか、勝手に『プロの絵描き=超人的なスキルの持ち主』でなきゃって思い込んでいるところがあって。実は、そのためにすっごいたくさん絵を描くんですよ。月間60枚とか、それ以上とか!」

紙芝居やイベントの一方で、そんなに絵を描いていたってことなの。しかも笑顔満開で超楽しそうだし。だから絵手紙も素早く描けるってことかぁ。もらった相手は間違いなく喜んでくれるだろうし。

ちょっとずつ本領発揮(?)が始まる。そして話はいよいよ後半へ!

なんだか不調から抜け出し「絵描き超人?」を目指し始めたよしとさん。

今のところ、アシテジ世界大会ロゴに当選した現在の心境に至る道のりは見えてこないけど、話を聞いているだけで何だかすっかり楽しくなってきた。

後半では、そんな「人が苦手な」ヨシトさんが、いよいよ多くのアーティストを抑えて、アシテジ世界大会ロゴに採用された最近の心境を語ります!

彼が「日々大切にしていること」、「素直に楽しいと思える環境の作り方」などへ話は発展していきます。偶然ではない、理由が語られるのでしょうか?

後半へつづく!!

※ヨシトさんについてはコチラ→→https://www.tukuru.biz/

後編はコチラ↓↓↓

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この記事を書いた人
編集部 ワイルド

タウン情報ラズダ編集部

編集部 ワイルド

日刊webラズダのプロデューサー。島根大学野球部OB。ラズダ編集部のべーやん、いしやんの指導役(?)なのに、いじめられてばかりの窓際族。
海外で開業、メジャーリーグ挑戦、中東の大使館に所属と、いろいろやってはみたものの、何をやっても失敗続きで、ムダな経験がやたらと多い。