[大山町オープン]青年が夢を実現!日本各地を巡ってついに誕生『おむすび屋ひとむすび』

編集部あつきち
編集部あつきち

一冊の本から始まった青年のおむすび物語とその夢

今日おじゃましたのは、大山町の麓にある月・火・水曜に営業するおむすび屋さん『おむすび屋 ひとむすび』

米子市から鳥取市に向かって国道9号線を走り、下市川を越えたあたり、『井上商店』近くの細~い路地を抜けたら店へ到着。手書き文字で“おむすび屋ひとむすび”と書かれた緑色の看板が目印です。

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店を営む小橋さんは和歌山県出身!
大学進学のため鳥取に来て、周りの友人や先輩、地元の人たちの温かさにふれ、鳥取を好きになっていったそうです。

おむすび屋オープンのきっかけは、大学時代に出合った一冊の本
読書好きの小橋さんは、20歳の時「おむすびの祈り」という本に出合いました。著者の佐藤初女さんが実際に開設した『森のイスキア』で、おむすびや手料理を子どもや、心に苦しみを抱える人たちに振る舞っていたという実際のお話。
著者の佐藤さんの考えや人生観を尊敬し、“こんな風になりたい。自分の作ったおむすびで人を笑顔にしたい”と小橋さんは、その時新たな夢を持ちました!

在学中も積極的にイベントに出店。大学卒業後は、お店開店に向けて、半年間の武者修行の旅へ日本各地20県を巡りました!
たくさんの縁を繋いで鳥取に帰ってきた小橋さん。戻ってきたら大山の旅館『大山館』で2年間勤め、昨年クラウドファンディングで開業資金を募り、そしてついに今年3月「おむすび屋」オープンの夢が叶いました!

生ハム、焼きサバ、ネギ味噌、大山わかめ…、そそられる食材ばかり!
その気になるおむすび、鳥取県産や大山町の食材を使った10種類のおむすびをラインナップ。
「塩むすび」をはじめ、「生ハムクリームチーズおむすび」、「塩ラーおむすび」、「ししゃもきくらげおむすび」、「焼きサバおむすび」、「ネギ味噌おむすび」、「昆布おむすび」などなど、名前からしてどれもおいしそう!! お札の「大山わかめおむすび」や「おかかおむすび」は限定メニュー。

お昼時は惣菜付きの「おむすび王道ランチ」(850円)がオススメ(テイクアウトもOK)ですよ。使い捨て手袋をつけて一つひとつ丁寧に握ります。

お庭を眺めながら縁側でゆったりランチタイム

長い廊下、全開に窓を開けた開放的な空間、風の心地よさ、庭木、その中に気持ちよさそうに泳ぐ鯉、(少なくとも私にとっては)憧れの縁側……!!

テーブルは距離をとって2席。こんな素敵な場所で、手作りの料理が食べられるなんて理想です。ということでさっそく、お昼のランチをいただきます♪

手作りの愛情たっぷり! まごころ込めたお昼ごはん

「おむすび王道ランチ」(850円)は、おむすび2つ、「名和味噌」を使ったタマネギと油あげの味噌汁、玉子焼き、鶏のから揚げ、ナスの甘辛味噌炒め、タクアン。
好みで選べるおむすびは、「生ハムクリームチーズおむすび」と「ネギ味噌おむすび」をセレクトしました!

「生ハム」&「クリームチーズ」&「米」
この組み合わせが合うの!? と気になる人は多いはず…。

それが、めちゃめちゃ合うんですよ! クリームチーズはトッピングだけでなく、おむすびの中にも入ってるのがうれしい。
おむすびはもちろん、味噌汁も甘辛炒めもから揚げも、玉子焼きも、すべて“手作りの温かさ”が込められていて全部おいしかったです!!

おむすびに使う米や塩、海苔は旅で出合ったものばかり。

お米は、鳥取に戻り『大山館』で働いていた時に知り合った大山町の米農家・稲田さんのお米。冷めるほど“甘さ”が増すという魔法のような米で、時間が経っても粒がやわらかく、おいしく食べられたのには驚きでした!!

は具材入りのおむすび用と、「塩むすび」用の2種類。「塩むすび」には高知県で出合った「粗塩」を使用。塩辛さの中に甘さがあり「塩むすび」に採用! 具入りには、沖縄産の塩を使っています。

海苔も旅先の福岡で行った海苔屋さんの有明海苔。おむすびに巻くと海苔の風味が広がります。

たくさんの出会いがあった“おむすび武者修行”の秘話

職人や旅人、地元の人たちと縁を繋いだ
半年間で20県を巡った小橋さん。様々な食材を育てる農家や職人さん、地元の人たちと出会って得たのは、おむすびや開業に関するノウハウだけでなく、自分の視野や価値観を広げることができたこと。
「とにかく、たくさんの人に会いました。人数は……数え切れません(笑)」

特に印象に残った“旅する大道芸人”
旅の中でも特に印象に残ったのが“旅する大道芸人”さん。その方とは岡山県で出会い、年は離れていましたが同じ“旅人同士”だからか、意気投合し、岡山から石川県、岐阜県、北海道とその大道芸人さんについていったとか。
大道芸人さんから繋がったご縁や、教わったこともたくさん。お店オープンの日にも、駆け付けてくれたそう!

“おむすび屋”の“おむすび君”の活動にこれからも注目

おむすびの配達もしていて、予約さえあれば月曜は鳥取県琴浦町、水曜は大山町エリアを配達。大学時代から「おむすび活動」を続けてきた小橋さん、もう巷ではすっかり有名人!?

「おむすびを食べて、たくさんの人に喜んでもらいたいです」と小橋さん。
お店入口には、クラウドファンディングで支援をしてくれた人たちの名前がたくさん飾られていました(これでも一部!)

「おむすび屋をやりたい!」「人を笑顔にしたい」という素直で強い思いがたくさんの人に伝わったのは、小橋さんの行動力や人柄に惹かれた人がたくさんいて、それが形になって夢が実現したんだな~と感じました。小橋さんの夢はみんなの夢でもあったかもしれません!

夢を叶えた一人の若い青年のおむすび屋さん、これから私も応援していきたいと思いました!おむすびに、お話にごちそうさまでした!

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おむすび屋ひとむすび

オムスビヤヒトムスビ
電 話:080-9290-0092
住 所:鳥取県西伯郡大山町下市82-8 [MAP]
営 業:11:00~17:00
休 み:木~日曜、祝日
駐 車:1台
情 報:Facebook Instagram

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。

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この記事を書いた人
編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部

編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。

好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!

取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!

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