【しまとりクイズ】島根県の里山に“柴犬のご先祖さま”がいた?@第12問

編集部あつきち
編集部あつきち

鳥取・島根に詳しくなれる(!?) 『しまとりクイズ』のコーナー!

鳥取・島根に詳しくなれる(かもしれない)クイズコーナー第12弾です!
このコーナーでは、取材先での発見や地元で話題になっているもの、地元の方から聞いたお話しなど、様々なことをクイズ形式で紹介していきます!
ぜひ日頃の話のネタとして使ってみてください♪

■■話のタネ!しまとりクイズ過去問集■■

さっそく問題!(山陰編)

前々回の「しまとりクイズ」の中で登場した柴犬「ハーポ」、前回の「亀」に続けて…今週はまた地元ゆかりの生き物に関する問題です。
(気がつけば動物シリーズになってる……)

「日本犬」には「秋田犬」や「柴犬」、ほかには「北海道犬」、「紀州犬」といった様々な犬種があります。
その中でも不動の人気が「柴犬」。

賢い性格で勇敢な立ち姿。舌を出してニンマリ笑う愛くるしい顔や、クルンと巻かれた大きなしっぽ。犬好きならずとも知名度の高い犬種ですよね。
実はこの「柴犬」のルーツが、島根にあったことをご存じですか!?
もしかしたら全国で飼われている「柴犬」には、かつて島根にいた“柴犬の先祖”の血が流れているかもしれません!

さて、その“柴犬の先祖”といわれる柴犬がいたのは島根県のどこでしょう?


 

A:江津市
B:浜田市
C:益田市

 


正解は~~~~……

Cの益田市!!!

答えは“益田市”でした。
昭和初期に、下山信市という猟師が益田市美都町で狩猟犬として飼っていたのが石州犬の「石号」。まさにこの「石号」が「柴犬のご先祖様」と言われているとのこと。

昭和初期の保存運動によって「石号」の子孫が今にも残っている!

ひと口に柴犬といっても、信州発祥の「川上犬」や「戸隠犬」、山陰発祥の「因幡犬」、「石州犬」など、分布地域によって複数のグループに細分化されていました。しかし、戦争や伝染病などの流行により、絶滅する犬種も。

この事態を解決すべく、昭和初期には保存運動が起こり、その中で石見産の石州犬「石号」と四国産「コロ号」の交配が行われ「アカ号」が誕生。
後に生まれた「アカ号」の孫を信州(長野県)に移入し、多くの子孫を残し繁栄。その子孫らは“源流犬”となり、現在柴犬として親しまれている大多数の犬種が「信州柴犬」なのだそう。

つまり、「アカ号」の親である石州犬「石号」は、すべての柴犬のご先祖様にあたるかもしれない、ということです!!
※この柴犬のルーツは、日本犬業界では、周知の事実でしたが「石州犬研究室主宰」河部真弓さんが一般に紹介されたそうです。

参考資料:ブルータス2020年4月15日号|犬(きみ)がいてよかった。

柴犬のご先祖様「石号」の石像が美都町にある

かつて「石号」が飼われていた下山信市さん宅は現在も残っており、「石号の里」として『石号記念館』や石号の石像が設置されています。
石像は『美都温泉 湯元館』内にもあります。

山陰地方固有の貴重な柴犬「山陰柴犬」

シュッと引き締まった筋肉質の体で、それはまさに猟に適した体型。
こちらはかつてアナグマ猟で活躍した因幡犬をベースに、石州犬と交配して誕生した「山陰柴犬」で、山陰地方固有の貴重な柴犬です。

私も3年くらい前、ある撮影で鳥取市に訪れた時に出会ったことがありますが、とってもおとなしくて凛々しい顔立ちのイケメンワンちゃんでした。

山陰柴犬だけではなく、今全国各地で飼われている柴犬の中には、「石号」の血が流れている柴犬さんもいるかもしれませんね。
飼っている犬を連れて「石号の里」にもいつか出かけてみたいと思いました(^ ^)

■■話のタネ!しまとりクイズ過去問集■■

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編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部

編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。

好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!

取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!

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