[抱っこのコツ・オムツ・卒乳etc.]赤ちゃんのお悩みをまとめて解消【藤原さんの育児学Vol.25】

レインディア藤原さん
レインディア藤原さん

【新米ママ・パパ必見】子育ての最初のハードル・お悩みのちょっとしたアドバイス集

新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除され、梅雨入りし、季節とともに時代は刻々と変化しています。
今回は、要望の多かった「赤ちゃんが誕生したばかり、または誕生間近」のママやパパへおくるお話をしたいと思います。最近、私の友人・知人から出産話が次々寄せられまして、応援の意味を込めて今回はお伝えします!

■■山陰発の子育てハック記事のバックナンバーはコチラ■■

\新米ママ・パパ必見の「赤ちゃん」子育てポイント/

☑抱っこは抱く腕の肘をしっかり90度に曲げて載せるイメージで

☑母乳は吸わせるのではなく「くわえさせる」を意識

☑卒乳は1才3ヶ月頃までがオススメ

☑オムツは無理に布オムツにしなくてOK。体に合った紙オムツを上手に活用

☑沐浴は急激な温度の変化に注意!

☑寝る時は重たい布団は絶対にかけないこと

★★重要★★細胞レベルで大変身したママを理解してあげることが何より大事!

【新米アドバイスその1】初めてのふれ合い!「抱っこ」のコツ

赤ちゃんが誕生したら、まず最初のハードルは何でしょう?
当店では生後1ヶ月頃の赤ちゃんを連れて来られる方もおられますが、第一のハードルといえばやはり最初のふれ合い「抱っこ」の仕方です。
私は夫なので、出産後の妻はベッドの上、誕生したばかりの赤ちゃんを助産師さんに渡され、最初に震える手で泣きながら抱っこした記憶と証拠写真(笑)があります。
首が据わっていない事もですが、自分の服に菌が付いていたらどうしようとか、当時はいろいろ考えたものです。

店頭に来られるたくさんの親子を見ていると、抱っこを上手にしているかどうかで、子守をどの程度しているかが分かります。
「赤ちゃんを落としたらどうしよう」と怖がって怯えていたり、「よだれで服が汚れる」などと考えていたりする親は、赤ちゃんを胸よりも低い位置で抱っこされています。
逆に、イカツイ金髪のお兄さんでも、胸の高い位置で抱っこされているパパを見ると「抱っこ上手ですね?」と思わず褒めてしまいます。
抱っこのコツは、抱く腕の肘をしっかり90度に曲げて載せるイメージで、赤ちゃんの呼吸音が聞こえることを意識しましょう。

また、脳の容量が育つ1才頃までは頭蓋骨と脳の間には空間があります。
脳は鈴の中身の様に揺れてしまうので、前後左右に揺らすと脳への危険があるので絶対にいけません。ベッドに寝かしつける時も、ベッドから抱き上げる時もそっと脳の動きをイメージして抱き上げましょう。
チャイルドシートが、1才頃までは寝た状態で設計されているのも、脳の移動方向を考慮しての構造です。

【新米アドバイスその2】「母乳」のあげ方と「卒乳」のこと

次に、母乳のお話をしましょう。母乳に関して細かく書いていくと、コラムが数話必要かもしれません。ただ、いろいろと悩んでおられるママが多い話題なので、軽くお伝えします。

よく、おっぱいが出ない、吸ってくれないという話を聞きますが、時々単に飲ませ方を間違えているママもおられます。赤ちゃんは、大人のように唇で吸うのでは無く、舌の奥を使って吸うので、しっかりとくわえさせてあげる事が基本です。
生後5ヶ月頃までの赤ちゃんは、意思があるわけではなく、生まれた時に持っているプログラムで行動しているような行動原理です。
口内で正しくスイッチが入れば、飲んでくれるでしょう。

これは、哺乳瓶でも同じ事、口先にではなく、ちゃんとくわえさせてあげましょう。
昔から完全母乳が良いと言われていますが、生活様式が変わった今日、夫に育児を任せてストレス発散が出来る様に普段から哺乳瓶で飲む練習もしているといいでしょう!
赤ちゃんは、急に哺乳瓶で飲まそうと思っても中々飲んでくれませんし、普段哺乳瓶を使っていても、哺乳瓶の口が変わった途端に飲まなくなったりと、成長が進むと普段との違いを「危険」と捉えて受け付けなくなってしまいます。

また、卒乳に関しては、様々な医者や専門家が多種多様な意見を言っていて、当店のお客さんを見ていても様々です。
3才でも母乳を続けている方もおられれば、3ヶ月で止めてしまう方もいらっしゃいます。ママの体質や、赤ちゃんの個性もありますが、混合でもいいのでまずは生後10ヶ月が目標です。
そして1才3ヶ月頃まででの卒乳をオススメしています。

赤ちゃんの脳の発達や免疫力獲得のためには母乳が有効ですし、離乳食などに慣れてきて栄養が取れるようになったり、出産によって急激に変化している女性ホルモンのバランスを整えたりするためには、ある程度の時間をかけた方がいいでしょう。
また、1才頃になると、脳で生成されたストレスホルモンが血液から母乳に伝わるという意見もあり、夜泣きが続くなどしてママの疲労が溜まり悪循環になる事も考えられるので、母乳に辛さを感じておられるなら無理に1才以降まで続けない方が良い場合もあるでしょう。

一方、母乳を与えていて親子の繋がりを感じていたり、幸せな時間だと楽しめたり、赤ちゃんの情緒が安定し夜泣きも少ないなら続ける事に賛成です。
ただ、私は繰り返しになりますが1才3ヶ月頃での卒乳をオススメしています。

この頃の記憶は3日程度ですが、これ以降になると1週間程度まで記憶周期が伸びます。
おっぱいを覚えている赤ちゃんを3日泣けかせるのか、それとも1週間泣き続けさせるかというと、早く忘れてくれる1才3ヶ月頃が良いと考えています。

多くのママから1才3ヶ月卒乳で、スムーズに卒乳出来たと声をいただくので、統計的に私の育児方では生後10ヶ月?1才3ヶ月を卒乳のタイミングとしています。

【関連記事】ストレスを“コントロール”すれば育児はもっと楽しくなる【藤原さんの育児学Vol.15】

【新米アドバイスその3】上手な「オムツ」の選び方

次に、オムツのお話もしておきます。オムツは、布オムツや紙おむつなど、いくつか種類があります。
また、トイレトレーニングなどでオムツを早く卒業させたいと、世間のママは競うようにトイレトレーニングを始めておられます。今回は、誕生後の赤ちゃん向けに書いていますので、“最初にどのオムツを選ぶか”から話していきましょう。

まず、意識高い系ママから人気の布オムツ、こういう言い方も何ですが私は反対派です。もちろん、大量に捨てる紙おむつは地球環境への影響があります。
ただ、ママが疲れてしまうと、そもそも育児がおろそかになってしまいます。

私は今まで、多くの布オムツにチャレンジし、疲れ切ってしまったママを見てきました。
布オムツを推奨するサイトでは、赤ちゃんとのコミュニケーションなどと書かれていますが、そもそも生後数ヶ月の赤ちゃんは脳の神経支配が進んでいないので、自分の体を自分の物と認識していませんし、目も見えず記憶力もありません。

また、布オムツによって、がに股になったり、O脚になったりと骨が繋がる過程での影響も見られます。
パパや祖父祖母、兄弟姉妹などへ育児を頼む時にも大きなハードルとなるので、産婦人科や助産院に言われたからといって頑張り過ぎないようにして欲しいと思います。

では、紙オムツなら何でも良いのでしょうか?
様々なママに聞くと、産婦人科でいただいた紙オムツのブランドをそのまま使っていると聞きます。テレビCMなどのイメージで選びがちですが、実はメーカーによって赤ちゃんの体型への相性があります。
そのため、パパがおつかいする時には、キチンと銘柄やサイズ対象体重などをメモしておかないと、ママに怒られることになりますよ~!(笑)

【関連記事】遊びの分析〜パパの育児参加で“育児革命”が起こる⁉︎【藤原さんの育児学Vol.13】

【新米アドバイスその4】「沐浴」と「寝る時」の注意点

次に、産婦人科を退院して、お家に帰ると沐浴をします。温度計で湯温を計って、助産師さんに教わった通りにしてください。

1つ注意点は、急激な温度変化は命の危険があるので、誤って蛇口に当たったりしないように。また、エアコンがガンガンに効いている所から急にお風呂に入れたりも注意が必要です。
体温調節は、赤ちゃんのまだ苦手なジャンルです。汗を上手に出す事も止めることもできません。

この事は、寝るときにも言えます。ベビーベッドやお布団で寝かせるとき、重たい布団などは絶対に掛けないでください。軽いタオルケットなどで、赤ちゃんの体で温度調節ができるようにしてあげましょう。

逆に、部屋を一定温度にするためと、エアコンの付けっぱなしもダメです。
体温調節は、生活するために必要な機能なので、赤ちゃんの頃から生活する場の変化に対応する能力を鍛える必要もあります。
北欧では、マイナス気温の外気で赤ちゃんを昼寝させますが、これは冬場マイナス30度にもなる国で生きる体を作る目的からです。

近年、小学生が熱中症で倒れたり、東京の小学校で8割の子どもが近視になったりしているのは、赤ちゃんの時からの環境を、過保護にした影響もあるようです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、もちろん丁寧に大切に扱わないといけませんし、日本は湿気も多く天候の変化も激しいので、エアコンやお風呂とも上手に付き合っていきましょう!

【パパ必読!】ママのストレスをちょっとでも理解を。

そして最後に、出産すると母乳が出たり、夜も眠らずに子守ができたりと、ママの体は細胞まですべて入れ替わっているほどの大変身を遂げています。
お客さんの中には、うつ病を出産で克服したり、出産後に夫婦喧嘩して別れたりと、二次的な変化も多く発生する出産。

赤ちゃんが誕生したら、ママのストレスを理解する事から始めましょう。
産後クライシスなどと、言うことが変わったり、凶暴化したりと言われますが、命を作る事は大変な事です。

今日のコラムでは、いろいろな事を書きましたが、読まれた方へお願いしたいのは、ママの考えを第一に、私のアドバイスは参考までにしていただきたいと思います。

次回は、私達が取り組む新たなプロジェクトについて報告します。

お楽しみに!

■■山陰発の子育てハック記事のバックナンバーはコチラ■■

\新米ママ・パパ必見の「赤ちゃん」子育てポイント/

☑抱っこは抱く腕の肘をしっかり90度に曲げて載せるイメージで

☑母乳は吸わせるのではなく「くわえさせる」を意識

☑卒乳は1才3ヶ月頃までがオススメ

☑オムツは無理に布オムツにしなくてOK。体に合った紙オムツを上手に活用

☑沐浴は急激な温度の変化に注意!

☑寝る時は重たい布団は絶対にかけないこと

★★重要★★細胞レベルで大変身したママを理解してあげることが何より大事!

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。

★あなたからの情報提供お待ちしてます!

シェアする!
このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事を書いた人
レインディア藤原さん

Reindeer 代表取締役社長

レインディア藤原さん

北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。

最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。

【レインディア藤原さんの過去記事一覧はこちら】

コーセリプロジェクトHP