夏休みの宿題は「スイッチの切り替え方」がポイントに!【藤原さんの育児学Vol.27】

レインディア藤原さん
レインディア藤原さん

脳とクリエイティブ能力を鍛える夏休みの宿題

子どもの夏休みの課題を見ると、自分が子どもの時に「せっかくの夏休みなのに〜!」と、宿題で苦しめられた経験が蘇ります……。

北欧など欧米の夏期休暇では、宿題はないと聞きますが、日本では伝統的に学力差をつける夏休み。それが不登校などの9月1日問題に繋がっています。
今年は特に、夏休み期間が短縮され、宿題の量もコントロールされているとはいえ、勉強するリズムがずれてきています。

そこで今回は、我が家の夏休みの勉強法をお話したいと思います。
はじめに言っておきますが、学校の先生からは反対意見が出るような内容なので、「こんな変な人たちも居るのね~」とお読みください(笑)。

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勉強は毎日少しずつではなく「一教科ずつ」

私が小学生の頃は、“夏の友”があり、毎日少しずつ進めるように言われていました。
しかし、毎日できるはずもなく、日付を誤魔化してまとめて記入していた事を思い出します……。

そもそも、毎日勉強する理由は「忘れないため」だと思われますが、勉強が苦手な子にとっては毎日苦痛な時間になります。
せっかくの夏休み、私は脳を鍛える勉強方法として子どもたちに、一教科を集中して連続的に向かわせるようにしています。

例えば国語や算数、理科社会とプリントがあれば、各教科1枚ずつ進めるのではなく、今日は国語だけ、明日は算数だけという具合です。
ここで大切なのは、1日の量に終わりを決めないことです。

子どもたちの脳は、ゲームや読書など、好きな事なら何時間も集中していられます。
勉強も同じで、リズムが出てきてスイッチが入ると、集中して何時間も続けられます。

教科ごとに脳の使う部位が違うので、我が家では筋肉を鍛えるように、夏休みには「長時間ひとつの学びに取り組む日」を作るようにしています。

1時間経ったから終わりとか、目標のページまでできたから終わりにしていると、漫画を読んでいる時に止めたくない気持ちが起こるのと同じように、脳の達成感が得らず、勉強ではなく、終わりを目標とする作業になってしまいます。

我が家では、子どもが4才頃から1ヶ月に1日程度、親子で勉強dayを作っていましたが、子供の記憶力は1ヶ月程度はしっかりと続きます。
せっかくの夏休み、1日は算数が得意なパパが子どもと算数day、翌週の日曜は国語が得意なママが国語dayなどと、一緒に取り組んでみてはどうでしょうか?

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ちなみにこの連続勉強方法、大学受験を控える高校生にも伝授したことがあります。
苦手科目があり、目標の大学を変えたほうがいいと先生に言われたとの相談でした。

その子と話したのは、その科目の授業が週に何時間あるか、そして年間では何時間になるのか、例えば週に3時間なら、1ヶ月で12時間、年間では100時間程度でしょ?と。

では、100時間を連続して勉強したら何日で終わる?
1日24時間勉強すれば4日で終わるけど、睡眠も必要、でもいつもの勉強を1教科に限定すれば10日位で1年を取り返せるでしょ?と。

苦手意識を持ってからの期間で教科を捉えると、簡単には取り返せないように感じますが、シンプルに時間で計算すると大した事が無いように受け取れますよね。
結果、その高校生は志望校全てに合格し、先生や家族を驚かせたという話を、数年後に当時の担任の先生から聞かされました。

もちろん、その子には他にも勉強方法をいろいろと伝授しましたが、その話しはまたいつの日かできればと思います。

課題は子ども一緒に取り組むのも◎

夏休みの課題と言えば、ほかにも自由研究や工作がありますね。私の息子も毎年悩んでいます。

最近は全国的に親子の共同作品が増えていると聞きます。
「宿題なのだから子どもにさせないと!」という声も聞こえてきますが、親子の時間が減っている現代社会では、親子で課題に取り組むことも素晴らしい事だと思いませんか?

しかし、親が手を出しすぎた作品や、市販キットや工作教室などの作品は少し違うかなと感じます。
今回のコロナ騒動では政府がマスクを配付しましたが、命を守るマスクを自分たちで作ろうとする行動は、実は子ども時代の工作の経験などから来ているのかもしれまん。

私は家具屋でもありますので、普段から家具を作ったり、お客様から依頼された品を修理したりといった仕事をしている関係で、子どもたちもモノ作りには興味があるようです。

皆さまの今年の参考になるか分かりませんが、前半の文章が比較的長かったので、箸休め的に過去の息子の夏休み工作作品を紹介したいと思います。

●小学4年生の時の作品:ゆっくり回る観覧車
☆モーターを使った工作にチャレンジ、拘りは家にあった材料で製作したことと、とにかく本物の様にゆっくりと回る構造にしたところ。

●小学3年生の時の作品:エスカレーターの構造
☆以前レゴブロックでエレベーターを作った事があり、エスカレーターも作りたいと思っていた。何度も試作品を作ってスムーズに動く様に夜遅くまで作業して完成しました。

●小学2年生の時の作品:水族館
☆水族館で本物のハンマーヘッドシャークを見て感動したので、魚たちが泳ぐ水族館をつくりました。パパにモビールのアイデアをもらいました。

●小学1年生の時の作品:ピンボール
☆ハンマーを使った事がなかったので怖かったです。得点の所を工夫しました。

毎年夏休みになると、不燃物ゴミ箱の中をあさっている息子を見ます(笑)。
今年はいったい何を作るのでしょうか?
小学校5年生になると、自由研究も入ってくるので大変です。

世界の教育は、記憶力からクリエイティブな思考を求める傾向になってきています。
親が手伝うところは、人とはちょっと違う部分を一カ所は入れてあげるようにしてあげるといいでしょう。

リーマンショック以降、ハーバード大学では教育のスタイルを変えました。
それまでの教授が問題を出し、答えを導き教える方法から、教授も生徒と一緒に問題を探すところからスタートし、その問題の解決方法を供に悩み挑むスタイルに変わりました。

夏休みの工作や自由研究といった課題は、まさにハーバード大学が取り入れた問題(課題)を探すところからの学びです。
新時代の世界を生きていく力を養ってあげたいですね。

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この記事を書いた人
レインディア藤原さん

Reindeer 代表取締役社長

レインディア藤原さん

北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。

最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。

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